【消費税の簡易課税制度】飲食店でのみなし仕入れ率
タミナト税理士タミナト税理士

「飲食店では消費税の計算に、簡易課税を適用すると消費税の計算が楽になります。
けど、簡易課税のみなし仕入率は店内とテイクアウトで違うんです。」

こんな疑問に答えます。
  • 自分のお店のみなし仕入れ率を知りたい

  • 簡易課税の計算を知りたい

飲食店でのみなし仕入れ率一覧

科目 売上の税率(預かる税率) みなし仕入れ率

店内飲食 10% 60%
出前 8% 60%
テイクアウト 8% 70%
ケータリング

10%

60%
宅配専門 8% 70%

出前と宅配の違いは、以下。

出前は店舗を持っていて、店舗でも食事を提供できる場合。
宅配は店舗は持っていなくて、宅配の方法でしかサービスを提供できない場合。

販売方法ごとのみなし仕入れ率

簡易課税では、みなし仕入れ率を何%で計算するかが重要です。

実は同じ飲食店でも店内飲食か、テイクアウトかで変わってくるんです。

業種 みなし仕入れ率 飲食店の該当場所
1種(卸売業) 90%
2種(小売業)

80%

3種(製造業など

70%

  • テイクアウト
  • 宅配
4種(飲食業など)

60%

  • 店内飲食
  • 出前
  • ケータリング
5種(金融・保険業

50%

6種(不動産業)

40%

上の表を見てもらえばわかるかと思いますが、

店内、出前、ケータリングみなし仕入れ率60%

テイクアウト、宅配ピザみなし仕入れ率70%となっています。

このみなし仕入れ率が違うとどう変わってくるんでしょうか?

次では、簡易課税制度の計算を説明していきます。

そもそも消費税の簡易課税制度とは?

消費税の計算方法の簡易課税と原則課税

以下の記事でも説明していますが、
【どうやったら損しない?】飲食店の消費税の計算方法と得する免除方法について

消費税の計算は

消費税の計算方法

「受け取った消費税」-「支払った消費税」=「国に納める消費税」

で計算します。

簡易課税制度はこの中の「支払った消費税」の計算を簡単にする方法です!

どうやって簡単に計算するのかというと、「受け取った消費税」に60%70%をかけるだけで終わらせてしまう方法です。

もし簡易課税ではなく、原則課税を使うとすると

一枚一枚領収書をチェックして、帳簿付けする時に8%10%かを帳簿で分けて記入します。

一枚一枚分けて記帳するって結構面倒なので、手間のかかることするくらいなら簡易課税でサクッとやるほうが間違いも少ないです。

簡易課税での計算の具体例

数字があった方がわかりやすいので、具体例で簡易課税の計算方法を説明しますね。

例)500円で仕入した食材を1000円で提供します。

店内飲食の場合(売上の消費税率10%、みなし仕入れ率は60%)
受け取った消費税:1,000円の10%=100円
支払った消費税:100円×60%=60円
納める消費税(40円):受け取った消費税(100円)-支払った消費税(60円)
テイクアウトの場合(売上の消費税率8%、みなし仕入れ率は70%)
受け取った消費税:1,000円の8%=80円
支払った消費税:80円×70%=56円
納める消費税(24円):受け取った消費税(80円)-支払った消費税(56円)

このように「受け取った消費税」さえわかれば、簡単に計算できるので簡易課税という制度名になってます。

今までみなし仕入れ率なんて気にしてなかったよ?って方

軽減税率が始まる前までは、店内での売上とテイクアウトをわけていないお店も多かったかと思います。

この場合はみなし仕入れ率は不利な60%で計算していると思います。

不利な方で計算すれば文句は言われないのです。

しかし、やっぱりもったいないので是非店内売上とテイクアウトをわけて計算するようにしてください。

資金繰り面での注意

消費税は赤字でも納税をしなければいけません。

だから消費税の支払いって結構負担なんですね。

しかも軽減税率が始まると売上は8%10%に増える。

けど、主な材料費の仕入は8%のまま。

その結果、少し資金繰り的に楽になったかな?って気を抜いてしまいます

しかし、資金繰りが増えたのはあくまでも預かっている消費税が増えただけで、期限が来たらちゃんと国に納税しないといけません。

なので、むしろ消費税の負担増えたかも?って感じる恐れもあります。
(実際は負担増えてません。)

気を抜かずに消費税の納税のために毎月積み立てを行うのをおすすめします。

まとめ

簡易課税の計算についてまとめてみました。

消費税は飲食店経営で重要な税金です。

ぜひルールを理解して少しでも負担を少なくなるようにしてください。